40代になってかわいくて手がかかっていた子どもは塾やらなんやらでお金がかかるようになり、まだまだ若いと思っていた両親の元気が最近なくなってきた。
物価が上がれど給料は上がらず。我が家も家計のテコ入れしなくちゃダメ?
そうだ!あらためてお金の勉強をしよう!
こんにちは シワターです!
「保険ってなんとなく入ってるけど本当にそれでいいの?」「毎月〇〇〇〇円保険料払っているけどどんな保障になっているの?」など保険に疑問や興味がある方必見です!
今回の記事では、そもそも保険とは何なのか、なぜ保険に入るのかを解説します。
この記事は次のような人におすすめ!
- そもそも保険とは何なのか知りたい
- 自分は保険に入る必要があるのか知りたい
- 保険をキホンのキから知りたい
自分の入っている保険を見直したい!なんとなく保険料を払ってきたけど保険のことあらためて考えてみたい!そんな方も多いかと思います。
この記事では保険とは何か、保険にはどのようなものがあるのかを金融機関での実務経験13年
1級FP技能士の僕がイチから詳しく解説していきます。
「安くておすすめの保険はコレ!」=「あなたにおすすめ!」ではないんです。
保険のこと今まで興味がなかったけどちゃんと調べてみようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
それでは、どうぞ!
ずばり保険とは・・・「お金と心のおまもり」です
一人の災難を大勢が分かち、わずかの金を捨てて大難を逃れる制度
福沢 諭吉
万人は一人のために、一人は万人のために
マーネス
なんて偉人の言葉が有名だったり、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた助け合いの制度ですなどと言われておりますが、これは保険の仕組みを表しているだけです。
ずばり・・・保険とはお金と心のおまもりです!
たとえば保険のない世界を想像してみてください。
家が火事になったり自分が死んでも住宅ローンを払い続けなくちゃならないとして、それでもあなたは家を買いたいと思いますか?
…思いませんよね。
もしあなたが車を運転していて大きな事故を起こしてしまったとき、相手の補償をすべて自分のお金でしなければならないとしたらどうしますか?
もしあなたが大きな病気にかかり、今の仕事を続けることが困難になってしまったらどうですか?
しかしこうした予期しないアクシデントが起きたとき、保険があることで経済的に致命傷を受けなくてすむとしたらどうでしょう。
火事もなく死ぬこともなく、事故を起こすこともなく病気になることもない。
それは理想ですが未来のことは誰も言いきることはできません。
実際に不幸は当たり前のように僕たちの頭上にふってきます。
アクシデントが起きたとしても保険があるからなんとかなる。
「だから、家を買おう!」
「だから、仕事をがんばろう!」
このように一歩を踏み出すきっかけになる、おまもりになるのが保険なのです。
※ただし、資産を億単位で持っている人、もう少しいえば余裕資金が5000万円以上ある人は必要な保険はほとんどありません。
アクシデントに対して持っている資産でカバーできてしまうのでお守りを持つ必要がないのです。
アクシデントが起きてしまったら今の生活ができなくなってしまうという人に
「これがあれば大丈夫だよ!」
って言ってくれるのが保険なのです。
繰り返しになりますが保険はお金と心のお守りです!
必要以上のものはいりませんが、目に見えないけど重要な役割を持っているのです。
じゃあ保険にはどんなものがあるの??
保険は「ヒトのほけん」と「モノのほけん」にまず分かれる
保険にはどんなものがあるのか?
保険はまず「ヒトのほけん」と「モノのほけん」に分かれます。
専門的用語では、「ヒトのほけん」=第一分野、「モノのほけん」=第二分野といいます。
「ヒトのほけん」とは人の生死に関して保険金が支払われる保険=生命保険のことです。
保険がかかっている人(被保険者といいます)が死亡したら保険金がおりるというものです。
そして生命保険には実は3種類しかありません。
終身保険・定期保険・養老保険です。
(各生命保険については別の記事でとりあげていきます)
ヒトのほけん=生命保険の「ほしょう」は、”保障”という言い方をします。
保険事故が起きた場合(死亡した場合)、契約した保険金が支払われます。
例:死亡保険金1000万円の契約をしていて死亡してしまった場合、1000万円が支払われる。
「モノのほけん」とは偶然の事故などによって家や車、他人に損害を与えてしまったことに対して保険金が支払われる保険=損害保険のことです。
家を買ったときには火災保険、車を買ったときには自動車保険、事故で他人のものを壊してしまったり他人を傷つけてしまったりしたときの個人賠償責任保険など身近な保険も多いと思います。
(各損害保険については別の記事でとりあげていきます)
モノのほけん=損害保険の「ほしょう」は、”補償”という言い方をします。
保険事故が起きた場合(火事が起きた場合、自動車事故を起こした場合など)、契約した金額の範囲内で実際の損害額が保険金として支払われます。
例:自動車事故で車を修理することとなった。車両保険200万円で契約していたが実際の修理費用(損害額)が50万円だった場合、50万円が支払われる。
ヒトのほけん=第一分野、モノのほけん=第二分野、それ以外が第三分野
さて
- ヒトのほけん=生命保険=第一分野
- モノのほけん=損害保険=第二分野
と説明してきましたが、
生命保険に入っているけど、入院したときにもお金支払われたけど?
就業不能保険というのが人気って聞いたけどこれは生命保険?損害保険?
こんな疑問を持たれている方も多くいらっしゃると思います。
生命保険や損害保険には「主契約(基本契約)」と呼ばれるメインの保障と「特約」と呼ばれるオプションの保障があります。
特約はオプションなので、つけるつけないは自由ですが特約だけで入ることはできません。
必ず主契約ありきでつける必要があります。
例えば終身保険(死亡保障)に医療特約やがん特約をつけるみたいな感じです。
ただこれだと死亡したときは別にお金いらないけど入院したときは欲しいんだよねといった要望に応えることができません。
そこで特約(オプション)部分を単独で保険商品化したものを第三分野のほけん
(第一分野でも第二分野にも属さないもの)と定義しているのです。
第三分野のほけんには、医療保険・がん保険・傷害保険・就業不能保険などがあります。
(第三分野のほけんについても別の記事でとりあげていきます)
国がやってる保険=社会保険と国民健康保険
保険は第一分野、第二分野、第三分野と大きく3つに分類することができますが、もう一つ大事な分け方があります。
それが、国がやっている保険=公的保険と民間のほけんという分類です。
※正確には国だけではなく、都道府県や市区町村などさまざまな運営主体がありますが便宜的に国がやっているという言い方をしています。
国がやっている保険のなかで社会保険とは
社会保障の分野のひとつで、疾病、高齢化、失業、労働災害、介護などの事故(リスク)に備えて、事前に雇用者もしくは雇用主、あるいは両者が社会的供出をすることによって、保険によるカバーを受ける仕組みである。
Wikipediaより引用
ということなんですが、「健康保険」とか「厚生年金」などというフレーズはみなさんよくご存じなのではないでしょうか?
社会保険はざっくりいうと会社員、会社役員が入る保険で、毎月お給料から引かれているアレのことで
- 医療保険
- 年金保険
- 介護保険
- 雇用保険
- 労災保険
上記5つの保険の総称です。
そしてもう一つ、国がやっている保険として国民健康保険があります。
国民健康保険制度は、他の医療保険制度(被用者保険、後期高齢者医療制度)に加入されていない全ての住民の方を対象とした医療保険制度です。都道府県及び市町村(特別区を含む)が保険者となる市町村国保と、業種ごとに組織される国民健康保険組合から構成されております。
厚生労働省HPより引用
漢字がいっぱいですが、自営業・個人事業主の方などが対象となる保険です。
日本はすべての国民が公的な保険(社会保険や国民健康保険など)に加入することになっており、「国民皆保険制度」と呼ばれています。
また、損害保険の分野にも自賠責保険などいわゆる「強制保険」と呼ばれる各保険会社が取り扱っているんだけど公的な保険もあります。
つまり公的な保険が僕たちの生活保障の土台となっているのです!
そうです。ベースとなる最低限の保険に僕たちはまず加入が義務づけられているのです。
社会保障をおぎなう保険=民間のほけん
国の社会保障制度は僕たちの生活に深くかかわっていますが、それだけではカバーしきれないトラブルは現実に起こりえます。
予期せぬ事態が起きて仕事ができなくなり収入が大きく下がってしまいこれまでの生活を続けることができなくなる。
つまり収支のバランスが取れなくなるということです。
その不測の事態に、社会保障制度だけではカバーしきれない部分をおぎなうのが民間のほけんです。
民間のほけんには生命保険、損害保険、医療保険、傷害保険など実に数多くの種類があります。
僕たちはそれぞれのライフプラン(人生計画・人生設計)の中で、自分にとって「これはおまもりになる!」という保険を探していく必要があります。
まとめ
- 保険とは「心とお金のおまもり」である!
- 保険があることで不安が減りチャレンジできると思える保障が必要な保障である!
- 保険には、「3つの分野」と「公的な保険と民間のほけん」にまず分かれる!
- まずは(原則)全員入っている公的な保険(社会保障制度)を知りましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
漢字が多くどうしても難しくなる問題ですが、これからもできる限りわかりやすく解説させていただきます。
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